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屋根の面積を計算する方法

屋根の面積は図面があれば正確に計算できます。図面がなくても床面積から大まかな面積を求めることもできますので、参考にしてください。

【図面がある場合】正確に屋根の面積を出す計算式

まずは、図面を使って屋根の面積を正確に計算する方法です。図面から屋根投影平面積と勾配を調べ、この2つがわかれば以下の計算式で大まかな屋根面積を計算できます。

延坪×3.3u×1.1〜1.3(係数)

計算の例

屋根投影平面積が60u、勾配が5寸、勾配伸び率(下記表を参考)が1.118の場合。
屋根面積は「60 x 1.118=67.08u」になります。


屋根投影平面積(図面から求める)

住宅の写真

屋根投影平面積は「床面積+軒出面積」です。床面積は左図の水色の部分、軒出面積は緑色の部分の面積です。



勾配(図面から求める)

住宅の写真

勾配には「寸法勾配」「分数勾配」「角度勾配」の3種類の表し方があります。この中で「寸法勾配」「分数勾配」だけ覚えておけば十分です。図面を見て左図のように書いてあれば「寸法勾配:5寸」「分数勾配:5.0/10」というように表します。勾配角度が高くなればなるほど、屋根材は長くなります。


勾配伸び率とは

勾配伸び率とは、底辺(水平寸法)に対しての斜辺(流れ寸法)の長さを求める場合の倍率です。わざわざ計算しなくても以下の表の数字を使えば問題ありません。

勾配 勾配伸び率
寸法勾配 分数勾配 水平長さに対して
5分 0.5/10 1.001
1寸 1.0/10 1.005
1寸5分 1.5/10 1.011
2寸 2.0/10 1.020
2寸5分 2.5/10 1.031
3寸 3.0/10 1.044
3寸5分 3.5/10 1.059
4寸 4.0/10 1.077
4寸5分 4.5/10 1.097
5寸 5.0/10 1.118
5寸5分 5.5/10 1.141
6寸 6.0/10 1.166
6寸5分 6.5/10 1.193
7寸 7.0/10 1.221
7寸5分 7.5/10 1.250
8寸 8.0/10 1.281
8寸5分 8.5/10 1.312
9寸 9.0/10 1.345
9寸5分 9.5/10 1.379

【図面が無い場合】大まかに屋根の面積を出す計算式

図面があれば上記の方法で正確な屋根面積を計算できますが、図面がない方もいると思います。その場合は、一階の床面積がわかれば大雑把な屋根面積を求められます。

延坪×3.3u×1.1〜1.3(係数)

床面積が40uの場合、「40 x 1.5=60」となり屋根の面積は約60uになります。

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