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シーリングの種類と特徴、主なメーカーと主力製品のmあたりの単価、耐久年数

シーリングとは?

シーリングとは、サイディングボードの継ぎ目にあるゴムの部分や窓枠のゴムの部分をいいます。目地やコーキングともいいます。外壁に使う塗料によって異なりますが、ほとんどの場合は外壁より早く劣化するか、同じくらいで劣化します。そのため、外壁を塗り直す頃にはシーリングも一緒に補修します。

紫外線の当たりやすいところから劣化しますので、家の南西方向はシーリングの傷みが目立ちます。そこで南西方向だけ補修して、北東方向は様子を見る場合もあります。コンディションを確認しながら検討しましょう。


2パターンある補修方法

シーリングの補修には「打ち替え」「打ち直し」2つのパターンがあります。


打ち増し

古いシールをそのままに、劣化した部分を上から継ぎ足していく方法。古いシールをそのまま使うので除去の手間がない分、また使用する量が少なくなる分、安くなります。単価は500〜700円前後/mです。


打ち換え

古いシールをカッターなどで撤去して、シールを新しく注入する方法です。新しくするので増し打ちに比べて単価が高くなります。単価は1,000円〜1,200円前後/mです。


シーリング材の種類

シーリング材には種類があり、それぞれに単価の設定がありますので、ご紹介しましょう。


アクリル系

値段が安いため新築時に良く使われます。但し、塗料のアクリル同様に耐久年数が低い黒ずみやすいので、あまり使いません。ALCなどの外壁に使われます。


ウレタン系

紫外線に弱い為、シーリング材の上から塗装した方がいい素材です。一部ネオウレタンシーリングは耐久性も高い優れたシーリング材です。サイディング、ALCなどの外壁に使われます。


シリコーン系

天気の変化や熱に強く耐久性が高いが、シーリング材の上から塗料を使用できない。ガラス周り、お風呂場など室内に使われます。


変成シリコーン系

耐久性が高く汚れにくいので一般的に使われています。シーリングの上から塗装をしなくても問題なく使えるシーリング材です。もし上から塗装する場合は、プライマーを塗ってから塗装する必要があります。各メーカーからサイディング専用の変成シリコン系シーリングも出ているくらい良く使われています。サイディング、サッシ周りなどに使われます。


ポリサルファイド系

耐久性が高く、変成シリコン系と同等。接着力が高いが汚れやすい特徴があります。シーリング材の上から塗装する場合は、プライマーを塗ってから塗装する必要があります。石材、タイルの外壁に使われます。


シーリング材にも1成分形、2成分形がある。

シーリング材にも1成分形、2成分形があります。それぞれの特徴は以下の通りです。2成分形は、基材と硬化剤、着色を行うトナーを混合して使うため、しっかりと施工にないと硬化不良、密着不良が起きる可能性がありますが、値段が安いためこちらを使うことが多いです。

  メリット デメリット
1成分形 空気中で乾燥するためすぐ使える。 値段が高い。
2成分形 値段が安い。価格が1成分形の半額くらい。 しっかりと施工にないと硬化不良、密着不良が起きる可能性がある。

シーリングに使用されるメーカーと主力商品

以下の商品が主力としてシーリングに使用されています。1m当たり単価は、シーリングの溝の深さなど条件によって大きく変わりますので、トータル料でどのくらいのシーリング材が必要なのかで比較する事をオススメします。

商品名 会社名 料金 耐久年数
オートンイクシード+15 オート化学工業 6Lペール2缶22,620円 耐用年数目安20年
SE930シーラント 東レ 4Lペール1缶8,500円 -

シーリングと一緒に覚えておきたい用語

シーリングの補修するときは以下の用語を覚えておくと塗装業者がしっかりしてるかを判断できます。


ボンドブレーカー

目地の底にあるテープ上のもので、絶縁テープともいいます。シーリング材が三面接着するのを防ぐ目的で使用されます。多くの場合は二面接着が推奨されます。


二面接着

住宅のシーリング部分は、部材の伸縮、建物の揺れ、歪みによりわずかに動きます。このようなことをワーキングジョイントといいます。シーリングは、この動きに対応できるように二面接着する必要があります。そのため、目地底にボンドブレーカーという絶縁テープを使い、三面接着を防ぎます。


三面接着

住宅の塗装の場合は基本的に三面接着にしてしまうと、シーリング部分が動かなくなってしまい剥がれやヒビ割れなどが起こります。しかし、動きがない目地の場合には三面接着が推奨されています。例えばRC造のコンクリート打ち継ぎ目地などです。動きのない目地のタイプをノンワーキングジョイントといいます。


バックアップ材

バックアップ材とは、目地底が深い場合に浅くする為に使う発泡スチロールでできたものです。

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